2009年10月13日火曜日

誰でも、いつでも、そんなジャズボーカル「Sarah Vaughan - A LOVER'S CONCERTO」

秋の夜長にこの一枚。これと暖かい飲み物と本があれば、CD一枚分の時間は幸せになれるはずです。
ジャズは何周聴いても飽きにくいです。
今回はサラ・ヴォーンのベスト盤で「A LOVER'S CONCERTO」を紹介します


冒頭でも触れましたが、こちらはジャズボーカルのアルバムとなっています。
声の質が太い女声で、聴いていて楽しい違和感があります。かと思えばソプラノも歌ったりと幅広い声域があり、バリエーションも楽しめます。

一曲目に"A Lover's Concerto"が挿入されています。この"A Lover's Concerto"は一昔前にCMで多く使われた曲なので聴いたことがある人は多いでしょう。バッハのメヌエットをボーカル用にアレンジしたもので、ポップに仕上げています。
そういった一曲目のつかみから、ビートルズの"Yesterday"カバー、スタンダードナンバー"Fly Me To The Moon"と続き、小難しいものはありません。
普段ジャズに親しみの無い方には手に取りやすいのではないのでしょうか。

そうは言っても底が浅いとは言えません。
もちろんサラ・ヴォーンの素晴らしい歌唱力に綺麗なビブラート。声は美しく色づいて聴こえます。
それに曲順もつかみはガッチリ、聴かせるところは聴かせ、時にはアテンションさせるような曲を入れ、色っぽい曲も入れてと起承転結がしっかりしています。

おもしろいのが前述しました"Fly Me To The Moon"で、歌詞に「kiss me」とあるのですが、聴衆がそれに合わせて投げキッスをします。それに対してサラ・ヴォーンはお茶目に言い返します。その部分は是非聴いてみてください。

ポップ寄りの歌が多いので、派手なトランペットがあったりします。そこは好みと用途で分けるとよいでしょう。


たまに聴くのも、ちょいちょい聴くのも聴き方を選びません。
たまのレンタルもいいですが、"買い"でもあります。


【おすすめ収録曲】(以下のリンクは実際の収録曲とはアレンジなど若干異なる場合があります)

01. - A Lover's Concerto ⇒ YouTube
04. - Misty ⇒ YouTube
10. - The Boy From Ipanema
11. - Lullaby Of Birdland ⇒ YouTube


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